一級建築士試験情報

一級建築士設計製図試験で必要な製図道具

製図道具について

設計製図試験には、製図道具を持ち込む。受験要領に持ち込めるもの、持ち込めないものが記載されているので、一度は目を通す必要がある。
持ち込めるものであっても、必要なものと必要無いものがある。試験会場の机は広くないし、できるだけ製図道具を減らすことが作図時間短縮につながるので、課題練習しながら厳選していくと良い。
私が使った製図道具と、その良し悪しを紹介しようと思う。

必ず必要になるもの

平行定規

平行な線を引くための可動スライド式定規が取り付けられた製図板。A2サイズ用のものを使用する。
平行定規はマストで必要。その辺で売っているものではないので、設計製図試験を受けることになったら早い段階で購入する。
値段は2万円から4万円くらいで、用意する製図道具の中では一番高い。
スライド式定規のロック固定レバーの位置やスライド式定規を平行に保つ機構がワイヤー式かベルト式かなど、仕様に若干の違いがあるので、好みに合わせて買えばよい。
また、好みに合わせてまくらを使う。まくらとは、平行定規の板面を傾斜させるための台座のことで、ダンボールなどでつくる。製図用紙が大きいため、手前に向かって傾斜している方が作図しやすいので、平行定規の裏面にも収納式の脚があり傾斜がつけられるようになっているが、試験会場の机は奥行が短い場合があるので、平行定規の脚が机に載らないことがある。まくらを使えば、机の奥行が短くても平行定規に傾斜をつけることができる。さらに、前の受験者の背中に平行定規が接近してしまうことがあるが、まくらの角度を大きくすることで前の受験者と距離を取ることもできる。受験要領にまくらを使用した場合、平行定規の板面角度が30度以下となっているので角度を確認する必要がある。
ちなみに、試験本番ではスライド式定規をロックする頻度はまくらの角度で異なる。まくらの角度が大きいと、スライド式定規が自然に下の方に移動するため、下の方の作図をする際には邪魔になるため、上の方でロックをかける。まくらの角度が小さい場合やまくらを使用せず平行定規の脚を使う場合は角度が小さいのでロックしなくてもスライド式定規は動かないことが多い。
私は武藤工業のムトーライナーボードUM-06N8
(28,200円税込)を使用した。私は設計製図試験を2回受けたので1年3か月の期間、毎週15時間くらい使ったが、故障は無かった。ベルト式だからかスライド式定規が静かにスムーズに動く印象。

バンコ三角定規45度テンプレートプラス

三角定規に丸や四角のテンプレートと、三角スケールの機能を付加したもの。多数の受験者が使用している。
普通の三角定規と、テンプレートと、三角スケールを使用すると、道具を持ち帰る時間ロスがあるので、バンコを使って時間を短縮した方が良い。
「三角定規45度テンプレートプラス」は21cmあるのだが、15cmのコンパクト版である「三角定規型テンプレート」というものもある。私は、両方購入して、長い線は大きい方、細かい部分は小さい方を使用した。

シャープペンシル

シャーペンは製図用のものを用意する。初めのうちは1本買って使用し、課題をやってみて手に合うものを探すと良い。手に合うものが見つかったら、試験本番は故障に備えて2本以上持ち込むので複数本用意する。
製図用シャーペンは、持つ部分が金属のものと、プラスチックのものがある。プラスチックのものは汗で滑りやすいので、作図中手に力が入り時間が経つと指が痛くなる。金属のものでローレット加工しているものを使うと手の痛みを軽減できる。
設計製図試験では、捨て線、細線、太線の3種類を書くが、製図シャーペンは0.5mmだけでよい。0.3mmや0.7mmなどを用意すると持ち替える際にタイムロスが生じる。線の太さや濃さは筆圧やシャーペンの角度で書き分ける。
私は、グラフギア500 0.5mmを使用した。

シャーペン芯

筆圧によりBか2Bを用意する。濃い芯の方が図面が映えるが、汚れやすくなるので、Bか2Bを試してみて決めるとよい。

消しゴム

普通の四角い消しゴムとペン型のものを用意する。広く消すときは四角い消しゴム、細かい部分はペン型を使う。試験中に床に落としてしまったときは、拾わずに予備のものを使った方がタイムロスが無くてよいので、複数用意しておく。私はMONO消しゴムとダイソーのペン型消しゴムを使用した。ダイソーのペン型消しゴムは良く消えるし、太さもちょうどよく使いやすかった。そして100円で消しゴムが3本ついてくるのがうれしい。

蛍光ペン

問題用紙のマーキング、エスキスで使用する。フリクションの方が間違えてマーキングしたときに便利。私はフリクションソフトカラーのピンク、オレンジ、ブルー、グリーンを使用した。

ボールペン

問題用紙の書き込みやエスキスで使用する。これも書き間違えたときのためにフリクションがよい。私はフリクション(ノック式)の赤と青を使用した。

サインペン

エスキスで柱を書く時に使用する。柱と言ってもエスキス時は四角を書く必要はないので、サインペンで点を打つだけになる。油性だとエスキス用紙の裏側にあるものが汚れるので水性にする。フリクションのサインペンの赤が良い。

電卓

エスキスのときに、建築物面積や延床面積、高さ制限の計算で使用する。使用して良い電卓については受験要領参照。普段から仕事などで使い慣れているものがよい。

ハケ

消しゴムのカスをハケで掃除する。試験本番ではハケを使うほど時間の余裕が無いかも知れないが、普段の練習で必要になる。製図用のものでも良いが、100均で売っている塗装用のハケでも十分使える。

製図テープ

図面を平行定規に固定する際に使用する。ドラフティングテープの代わりにマスキングテープでも良いが、テープ糊定規に付いて図面を汚してしまうものもあるので、マスキングテープは使って試してみた方が良い。

フローティングディスク

厚さ1mm弱、直径8mmくらいの円板。シールになっていて、定規に貼ると図面と定規の摩擦面積が小さくなるので、図面が汚れにくくなるというもの。フローティングディスクは平行定規のスライド式定規の左右両端と中央の合計3カ所に貼る。製図用紙を貼った状態で、フローティングディスクを貼る位置を調整するが、フローティングディスクが製図用紙の端部に引っかからない位置を良く見て貼る必要がある。
三角定規やバンコに貼ると、製図用紙の端部に頻繁に引っかかりタイムロスになるので貼らない方が無難。貼らないと汚れてしまう場合はフローティングシートというのも薄型のものがあるのでそれを試してみると良い。引っかかりは少なくなるが、薄型なので汚れ防止効果も若干劣る。

ペングリップ

シャーペンの持つ部分につけて、指が痛くなるのを防止する。始めは慣れるまで違和感があるが、慣れてしまえば何ともない。私はプニュグリップのRB024Bを使用した。断面が角が丸い三角形(おむすび型)で使いやすかった。これをはめると指が痛くならない。

手袋

図面を書いていると図面と擦れ手が汚れる。そして図面上に汚れが広がってしまう。これを防止するために手袋をはめると汚れが激減する。タブレット用の薬指と小指だけ隠れる手袋が使いやすい。

ストップウォッチ

練習時や試験本番で時間測定や時間管理に使用する。手に持って使用するタイプではなく、机上に置ける形状のものが良い。私はdretec勉強タイマータイムアップ2 というものを使用した。机に置いたままスタート、ストップができるので便利だった。

試験本番に用意するもの

普通の三角定規、テンプレート、三角スケール

バンコテンプレートプラスを使う場合も、別途普通の三角定規、テンプレート、三角スケールを持っていった方が良い。万が一バンコは持ち込みNGと言われた時のためだ。商品パッケージにもその旨記載されている。私自身2回試験本番で使用したが何も言われなかったし、他の人も言われている人はいなかったが、もし言われたときに備えて念の為用紙した方が良い。

予備のペン、消しゴム

シャーペン、消しゴム、蛍光ペン、ボールペンは予備を用意する。故障や床に落とした時に予備のものを使う。試験本番の試験終了時は床にいろいろなものが落ちている。

養生テープ

試験本番は平行定規を机に固定するために使用する。

時計

試験会場に時計が無い場合があるので、目覚まし時計のような置き型の時計を用意する。アナログでもデジタルでも好みに合わせ用意すれば良い。

おやつ

試験は6時間半で行われ、途中休憩はない。軽い飲食が認められているので、おやつを用意した方が良い。タイムロスを防止するため、図面を書きながら食べることになるので、手が汚れない、片手で口に入れられるものを用意する。私はアーモンドチョコレートとラムネを用意した。脳味噌がフル回転するので、脳味噌のエネルギー源と言われるブドウ糖を多く摂取するにはラムネが良い。

飲み物

ペットボトルが良い。試験本番はトイレに行く時間がもったいないので、できるだけ水分は摂らないようにする。

滑り止めマット

机に敷いて平行定規がずれるのを防止する。製図道具も滑り止めマットの上に置いたほうが良いので、ペンなどが転がりにくいメッシュ状のものがよい。

ティッシュ、ウェットティッシュ

手や定規が汚れたときに拭く。鼻炎などでティッシュを多く使う人はボックスティッシュの方が良い。

必要無いもの

勾配定規

勾配指定がある屋根や地面を書くときに使用するが、勾配指定が出題されること自体が少ない。出題されたとしても、勾配は角度ではなく1/10のように分数で指定されるため、製図用紙の方眼を数えれば書くことができるので、勾配定規が必要になることはほとんどない。私は一応用意はしたが、受験要領にまくらを使ったときに平行定規が30度を超えてはいけないと記載があるので、その角度を確認するときに使っただけで、練習でも本番でも出番は無かった。

字消板

細かい部分を消すときに使用するが、タイムロスを考えると使用しない方が良い。ペン型消しゴムで十分。

どこで買えばよい?

ネット通販か資格学校で購入できるが、オススメはレモン画翠さんでの購入だ。レモン画翠さんは学科試験が終わったころに一級建築士向け製図道具のセールをやってくれる。私がネット通販を調べた限りでは一番安かった。


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